建物の着工が始まり、後に工事が完成したら、次は引き渡しです。営業担当者や工事責任者と一緒に建物をチェックしましょう。床や壁などに傷や汚れはないか、ドアや戸棚の開け閉めはスムーズか、設備は正常に動くかといったことを確認してください。このとき、記録として残すためにスマホのカメラで撮影しておくとよいでしょう。
完成した建物のチェックは、住宅建築業者が事前に社内検査をしているので、多くの不具合は見つからないはずですが、見つかった場合は速やかに指摘し、修繕を求めてください。手直し工事は引き渡しの前に行うことが重要なポイントになります。なぜなら、引き渡しに後に言うと「工事に問題なかった」と業者が認めずトラブルになる場合があるからです。建築知識や経験のない人は、自ら詳細にチェックして補修を求めるのは難しいかもしれません。そんな場合は第三者に建設診断を依頼する「ホームインスペクション」がおすすめです。
手直し工事後、問題なければ引渡しへ進みます。この引渡しでは地盤調査の報告書や保証書などの必要書類と、家の鍵一式が渡されますので、確認をして疑問があるところは担当者に質問しましょう。また、引渡し後のトラブルを避けるためにも、契約書の読み合わせでは「一文字一句」そして全て読み合わせるようにしてください。