一戸建て住宅を建てるにあたり、総額いくらまで出せるかの計算をすることが大事になります。一般的に注文住宅の購入予算は、年収の5倍と言われていますが、終身雇用制度が終わりつつある現代では、定年まで働ける保障はありません。そのため、ローンを組む場合は余裕を持って計算する必要があります。
予算が決まれば、それに合ったプランを考えていきます。しかし、注文住宅のファーストプランでは予算をオーバーすることも珍しくありません。この場合、どこかでコストダウンを図らなければなりませんが、削ってよい場所とそうではない場所があるのです。
例えば、キッチンやトイレ、バスルームなどの設備は多少グレードを落としたとしても家の機能が下がるわけではないので問題なくコストダウンができます。また、天井、床、壁などの仕上げ材を安いものに変えるのも良いでしょう。今は安価でもデザイン性に優れた素材が豊富にあり見栄えも美しいです。
しかし、柱や梁など住宅の構造部分では耐震に関わるため、コストダウンはおすすめできません。他にも壁や屋根、窓などの断熱効果を落としてしまうと、住み心地が悪くなるでしょう。コストカットは住宅の安全性を基本に考える必要があるので、専門家と話し合って決めてください。