新築の一戸建て住宅の計画をする際には、まず初めに「地盤調査」をしなければなりません。これは新築住宅の場合、加入が必須となっている瑕疵保険の申し込みにあたり、地盤の安全性を判断する調査が行われていることが条件としてあるからです。
地盤調査は住宅建設業者によって有料・無料とありますが、契約をする前に調査を実施することもできます。地盤調査の方法は、鉄棒を地面に垂直に差して地盤の強度を調べる「スウェーデン式サウンディング試験」が一般的です。ほとんどの場合、数時間から半日ほどで終わりますので、自分の家がどのような地に建つのかを知るためにも立ち会うことをおすすめします。
近年では大規模な地震が多発しており、特に2016年に発生した熊本地震では、建物に被害を及ぼした要因に地盤が大きく関係していたことが分かってきました。同じ時期に建てた家でも、軟弱地盤の上に建てた家と硬質地盤では被害に大きな差があったのです。
また地震だけではなく、軟弱地盤に建つ住宅は時間の経過とともに建物の重みに地盤が耐えられなくなり、家が傾いたり沈下する恐れがあります。そのため、地盤をきちんと調べると共に状況に応じて地盤補強または基礎補強をしっかり行う必要があるでしょう。